2017/04/14
月刊「望星」に掲載されました。
考える人の実感マガジン「望星」さまから弊社へ取材の申し込みがあり、そろばん博物館の中のそろばんをいくつかご紹介頂けました。
数を理解する道具としてのそろばんの命をこれからも弊社は追求し、継承して参りたく思っております。
「かつては、どの家庭や商店にもあったそろばん。昔もいまも変わらないと思われがちだが、実は玉の形状や数も変わっている。
室町時代に中国から伝わった当時、楕円形だった玉は、はじきやすいよう角度をつけた現在の形に。玉の数も上段に二つ、下段に五つだったが、江戸時代には上段が一つになり、下段は一九三八(昭和十三)年に文部省の塩野直道が考案した四つ玉が取り入れられた。十進法による数の繰り上げを理解する際、上段一つ玉、下段四つ玉のほうが表現方法は限られるため、数の理解が早い。
この四つ玉への移行という英断があったからこそ、実用品としての計算機の立場を電卓に奪われた現在でも、そろばんはなくならず、幼児教育の現場や世界の国々へ普及している。」